三好美覚の理科授業(遺伝モデル実験)優性の法則確認
中学理科3年
Aを高い形質の遺伝子、aを低い形質の遺伝子と考えることにします。
メンデルの実験結果から、(Aa)の遺伝子をもつ親が生まれる子どもはどんな形質の子
どもが生まれるかを考えました。つまり、雑種第2代での優性の形質と劣性の形質がどの
ような割合で現れるかを机上で考えたわけです。
その結果、遺伝子の組み合わせから、
高い:低い=3:1 であることが理解できました。
しかし、実際に経験してみないと納得がいきません。残念ながら、数学の時間に統計や確率
について学習していませんから、実際にやってみることにしました。
■実験の原理■
親のからだの細胞の遺伝子が生殖細胞に入るときには、1組の遺伝子が二つに分かれて入ります。
この実験の場合、親が(Aa)の遺伝子をもっていますから、A か a のどちらかが入るかの確立は
2分の1です。そこで、Aになるかaになるかを紙で作ったくじで2分の1にして、かけ合わせをしてみようと
いう実験です。
この実験では、Aを高い形質の遺伝子、aを低い形質の遺伝子とし、Aとaを書いた紙を用意しました。
■実験■
1 網掛けなしと網掛けありのAとaを書いた紙を各50枚用意します。そして、ハサミでバラバラにします。
2 網掛けなしと網掛けありに分けて、ビニール袋に入れます。
3 同時に手を入れて、1枚だけ引きます。(これを各班50回繰り返しました)
AA は高い形質が現れます。 Aa も高い形質が現れます。 aa は低い形質が現れます。
4 各班の結果をまとめます。
<結論>
机上で考えた結果とほぼ同じ 高い:低い=3.03:1 になりました。